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クリニックに来る日なんて、少ない方がいい

[2026.02.16]

こんにちは。
千里丘内視鏡クリニック院長の松村晋矢です。

今日は、私が開業後ずっと大切にしている考えについてお話ししたいと思います。

「クリニックに来る日なんて、少ない方がいいに決まっている。」
これは、私が常に心の中に置いている言葉です。

忙しい人が検査を受けられる環境をつくる

私は開業してから一貫して、忙しい人が胃カメラ・大腸カメラを受けられる環境を整えることを目標にしてきました。

勤務医時代、子育て中の若い患者さんが大腸がんで亡くなるという経験をしました。
「もう少し早く検査を受けてくれていたら…」という思いは、今も強く心に残っています。

実際、便潜血検査で陽性と出ても、大腸カメラを受ける方は約6〜7割にとどまっています。
受けるべき人の3〜4割が、精密検査を受けていないという現実があります。

その理由は大きく2つあると私は考えています。

  • 内視鏡検査に対する怖さ・不安
  • 時間がないこと

「怖い」に対してできること

1つ目の「怖さ・不安」に対しては、適切な鎮静剤の使用、スタッフによる安心できる声かけを大切にしています。
私自身も、検査前の診察でできるだけ不安を取り除けるよう意識しています。

検査は「つらいもの」ではなく、自分を守るための前向きな選択であってほしいと願っています。

本当の壁は「時間がない」こと

しかし、もう一つの問題はもっと根深いものです。
それは時間がないことです。

特に若い世代は、仕事を簡単に休めません。
子育て中の方は、自分のために時間を使う余裕がありません。

仕事も子育ても、本当に大切です。
だからこそ私は思います。
クリニックにいる時間は、できるだけ短い方がいい。

胃カメラは「できるだけ1日で」

胃カメラは比較的準備が簡単で、検査時間も短い検査です。
そのため、朝一番で受けられる枠を用意しています。

また、症状があって外来を受診された方で、朝食を抜いて来院されている場合は、できるだけ当日に胃カメラを行えるよう環境を整えています。

問題は大腸カメラ

大腸カメラは通常、

  • 事前外来(説明・同意書・前処置薬の受け取り)
  • 検査当日
  • ポリープ切除後の病理結果説明

と、少なくとも2回、ポリープを取れば3回の受診が必要になります。

これでは、忙しい人にとってハードルが高すぎる。
なんとかならないか――そう考えて始めたのが「スマート大腸カメラ」です。

スマート大腸カメラという選択

これは事前外来をなくし、検査当日の朝に来院していただき、院内で前処置を開始するプランです。

その代わり、ご自身でホームページをよく読み、前日の食事に注意していただく必要があります。
高度な便秘の方や70歳以上の方など、適応には制限があります。

それでも導入後、多くの方に選んでいただき、「これなら受けられた」と喜んでいただいています。

検査日はどうしても仕事を休んでいただく必要がありますが、事前外来がなくなるだけでも負担は大きく減ります。

来院は、できれば1日だけに

さらに現在、ポリープ切除後の病理結果説明をオンライン診療で行えるよう準備を進めています。

これが実現すれば、結果説明はお昼休みなどにスマートフォンを通じて受けていただけます。

つまり、本当にクリニックに来るのは検査日の1日だけにできる可能性があります。

こうした小さな工夫の積み重ねで、少しでも胃がんや大腸がんで苦しむ人が減ってほしい。
その思いで、これからも改善を続けていきます。

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